2010-01-16/17 ヨコハマフォトフェスティバル オープンポートフォリオレビュー
はじめに
かゆい。
しかしいざ、手をのばしてかこうとすると、確かにかゆかったはずの場所はそこになく、「ここか? この辺か?」と 手当たり次第かゆみを追っかけても一向にヒットしない。
私はこういう時、ぜんぜんかゆくないところをかくことにしている。
たとえば肩の辺がかゆいようなら、手首やひざの裏を。そうやっているうち、なぜかかゆみにあたるのだ。“裏をかく”とはこういうことなのかもしれない。
しかし、やっかいなことに物事のかゆみというのはどこか手の届かない “奥”から発されているようで、表、裏のかきかたを知ったところでなんの 役にもたたないのだ。
ああ、かゆい。物事の奥がかゆい。
今日もじりじりする物事のかゆみを追っかけ、手を動かし続けている。
1997年に書いた上記のテキストを元に、モノクロ19点、カラー15点を用意し、主に展示のプレゼンの足がかりの一つとして、ポートフォリオレビューに臨んだ。
これらはその中の数点をピックアップしたものです。